平安の人々は、扇に好みの香を焚きしめ、香りを通して想いを伝えていたそう。
めぐりゆく季節の移り変わりを、色のグラデーションと香りで表現しました。
扇ぐたびに香りと色が匂いたつ、手のひらサイズのアロマフレグランス。
鞄やケースに忍ばせて、手軽に香りを持ち運べる新しいプロダクトです。
柄と香り
月かげ×白檀香
夜更けの空に出る月の光を様子を模した扇に
優しく落ち着きのある、白檀の香りを重ねました。
あわ雪×沈香
淡い雪が降り積む様子を模した扇に
沈香の静謐な香りを重ねました。
夜あけ×檜香
夏の夜が明ける一瞬の空の様子を模した扇に
涼やかな檜の香りを重ねました。
春めく×桜香
春の花々のつぼみがふふめく様子を模した扇に
桜の華やかな香りを重ねました。
陽ざし×沈丁花香
盛夏の日中に注ぐ陽の光を様子を模した扇に
さわやかでいて少し甘い、沈丁花の香りを重ねました。
香りの持続期間は約一年間。
香りが薄くなれば、また香りの補充を行うことができます。(別途料金)
サイズ:25本骨/19.5cm
納期:約5日
コンセプト
平安時代に京都でうまれた伝統工芸品、扇。
かつて、扇はくらしを豊かにするためのものとして暮らしに溶け込んでいたのだそう。
色ゆたかな文様に宿る、季節のうつくしさを楽しんだり、
香焚きしめた扇に想いをのせて、大切な人へ届けたり。
扇は、人の心をうつし出すものとして愛されてきたのです。
「色は匂へと」とは、「匂いたつような色」を意味します。
自然の中にあるたおやかな香りが風にのってはこばれるように、扇で香りをはこぶ。
扇を通して、現代の人々のくらしを豊かなものにしたい。
百年先の未来へと、扇の未来をつないでいきたい。
私たちは、そんな想いを胸に、
扇づくりの技を活かした新たなものづくりに取り組んでいます。