不思議な鏡(秋草に小鳥文)三寸
不思議な鏡(秋草に小鳥文)三寸
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不思議な鏡(秋草に小鳥文)三寸

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不思議な鏡(魔鏡)とは、光を反射させることによって、内部に隠された像を外部に投影することができる銅鏡の事です。

信仰を秘めて守った「魔鏡」
フランシスコ・ザビエルが来日した1549年以降、キリスト教の布教がおこなわれて改宗した(キリシタン)が国内では増えていましたが、1614年に徳川家康による禁教令でキリスト教信仰は禁止されることになりました。続いて1637年に起きた島原の乱の前後からは幕府によって徹底したキリシタンの取り締まりが行われました。当時のカトリック信徒(キリシタン)やその子孫は、国内にカトリック司祭が一人もいなくなった1644年以降、表向きは仏教徒として生活しながら密かにキリスト教の信仰を代々伝えていきました。

そんな中でキリシタンたちは慈母観音菩薩を聖母マリアに「見立て」、また一見、普通の鏡にしか見えない鏡に光を反射させることによって、内部に隠されたキリスト像を光で投影することができる「魔鏡」などを使って、明治維新後の宗教の自由まで200年以上も信仰を守ってきました。
しかし、キリスト教を信じることが許されると「魔鏡」も必要ではなくなり、ガラス製の鏡が普及したことで、銅鏡自体が衰退し、魔鏡も姿を消し作れる職人もいなくなってしまいました。

消えた「魔鏡」を再び 親子が引き継ぐ技術
国内で唯一手作りで魔鏡を作る工房が、この山本合金製作所です。江戸末期の創業で、神社や寺に納める金属製の和鏡を製作する「鏡師」を代々継承し、1974年に3代目山本真治さんが魔鏡の復元に成功しました。その技を受け継ぐ「日本最後の鏡師」と呼ばれる5代目の山本晃久さん作の魔鏡です。

サイズ:約9cm

納期:約1ヶ月