江戸時代の人気浮世絵師・歌川広重が描いた江戸の名所百選シリーズ。かつて江戸の亀戸にあった梅屋敷の銘木「臥龍梅」を描いた作品です。遠近の構図が巧みに用いられ、画面全体から華やかな梅の香りがふわりと漂ってくるようです。米・ハワイ州ホノルル「ホノルル・ミュージアム・オブ・アート」所蔵の復刻限定版を制作しました。
〈裏面に「Honolulu Museum of Art」の文字摺り有り〉
越前和紙 生漉奉書紙
福井県越前で作られる、上質の楮を使った木版画用紙として最高級の手漉き和紙
手摺り木版画
木に彫刻された絵柄を一色ごとに手摺りで紙に色づけていく伝統的な印刷技法
実は色違いもあった!?「名所江戸百景 亀戸梅屋舗 」ホノルル・ミュージアム・オブ・アート所蔵
竹笹堂代表・竹中木版5代目竹中健司は、米・ハワイ州ホノルル「ホノルル・ミュージアム・オブ・アート」(略称:ホノルル美術館)に2007年以降数年に渡り、同美術館所蔵の浮世絵作品の視察や学芸員とのミーティングを重ねてきました。その中で、同美術館が所蔵する「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」にオリジナル作品の配色の他色違いが3枚あることに着目し、その存在理由の検証のため復刻を美術館に提案して制作の承認を得ました。
そして、復刻第一弾としてオリジナルの浮世絵と同じ配色となる作品の販売を開始しました。
熟練の職人の手によって制作された本作は、ホノルル美術館ミュージアムショップと竹笹堂店頭及びオンラインショップでのみ販売しています。
浮世絵師 歌川広重
江戸時代後期に活躍した浮世絵師。江戸から京都までの東海道にある宿場町を描いた「東海道五十三次」で人気を博し、その後も日本各地の風景画を数多く残しました。各地の名所をそのまま描くだけではなく、雨や風などの自然の描写やユーモアあふれる市井の人々の佇まいなどを詩情豊かに表現した作品を多く残しています。とくに藍色の美しさは世界的にも高い評価を得て「ヒロシゲブルー」とも呼ばれています。
ホノルル美術館所蔵の浮世絵復刻作品の特徴
・オリジナル作品を108%拡大したサイズ
紙サイズ=約40センチ×約27センチ / 絵サイズ=約36.5センチ×約24.5センチ
・摺り回数 31回 / 版木15版
・作品の裏面に「Honolulu Museum of Art」の文字が摺られています。
サイズ
画:タテ約36.5cm×ヨコ約24.5cm
紙:タテ約40cm×ヨコ約27cm
※ホノルル美術館所蔵のオリジナル作品を108%に拡大
素材:越前生漉奉書紙
仕様:手摺り木版画 / 別途額装可(専用マット付き)
額縁サイズ:約44cm×56cm
納期:約5日
明治24年に1200年もの歴史ある木版技術の流れを受け継ぐ「老舗手摺匠 竹中木版」は京都に創業し、暮らしの中に息づく多くの木版印刷に関わってきました。
そして「木版印刷をもっと楽しくおもしろくみなさんに親しんでもらいたい。」そんな思いで職人たちはこの木版画を使った商品を提案する「竹笹堂」をはじめました。